今日は、マクドナルド(2702)を例に、クロス取引のコストついて、検討してみます。
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クロス取引に必要な売買手数料
まず前提として、マクドナルドの株価が6130円なので、優待券を5冊入手するためには、500株必要で、300万円強の資金が必要となります。
売買手数料は、GMOクリック証券では、500株現物買いが約1900円で、一般信用売りが1760円となります。
GMOインターネット(9449)、
GMOアドパートナーズ(4784)、
GMOフィナンシャル(7177)の #株主優待 で
GMOクリック証券手数料キャッシュバック11,000円受領😀それぞれ最低単元の株式保有で、年間最大22,000円もキャッシュバックされるため、GMOクリック証券をお使いの方には、おすすめです。 pic.twitter.com/qYfxeXoUYV
— りはまか@優待株投資×億り人 (@Rihamaka) May 23, 2020
なお、GMOの優待でかなりの手数料がキャッシュバックされるため、GMOクリック証券を使っています。
最近は株式売買手数料の無償化の方向に進んでおり、SBI証券は現物と信用とそれぞれ一日50万円までは売買手数料が無料で、松井証券も現物と信用の合計が一日50万円までは手数料が無料となっています。
SBI証券であれば、1単元50万円までの優待株であれば、売買手数料は無料でクロス取引できます。
松井証券は1単元25万円までであれば、クロス取引の売買手数料が無料となります。
マクドナルドは残念ながら、1単元60万円を超えているので、手数料無料にはなりませんが、SBI証券で買いの方を現物ではなく、日計り信用(1注文100万円以上)で買い、当日の取引時間中に現引きすれば、買いの方の金利が無料になるので、手数料を若干節約できるかと思います。
現物取引よりも信用取引の方が売買手数料が安いためです。
今度、一度試してみます。
クロス取引に必要な貸株料
売買手数料に加えて、一般信用売りの金利(貸株料)がかかり、GMOクリック証券の場合、3.85%です。
一日あたりでは、ざっくりと100万円の売りで100円としておくのが覚えやすくて良いかと思います。
貸株料の日数ですが、月ごとに異なります。
こちらのサイトで、逆日歩カレンダーが掲載されています。
逆日歩カレンダーの日数と貸株料の日数は同じだと理解しています。
2020年6月26日の権利確定日であれば、1日なので、貸株料は2日分となります。
従い、マクドナルドを6月26日に一般信用で500株売れば、貸株料は、600円(300×2)くらいとなります。
例年、権利確定日の直前(今年は6月26日)までは、一般信用売りが残っていません。
そこで、仮に6月15日に売ると、14日分になり、4200円程度になるかと思います。
因みに、前回の2019年12月16日に株価5240円で500株を一般信用売りした時には、20日分の貸株料が必要であり、5598円必要でした。
2019年12月26日の権利確定日は、7日分の貸株料が必要であり、やや長めとなりました。
6月15日の売買を前提とすると、売買手数料と貸株料を合計すると、8000円弱の手数料がかかる見込みです。
これに対して、ヤフオクの落札価格を参考として、優待の価値が1冊3500円だとすると、5冊で17500円なので、1万円弱の利益が出る見込みとなります。
クロス取引にまつわるリスク
逆日歩のつかない一般信用クロス取引は、リスクがないと言われることが多いですが、いくつかリスクがあります。
売りと買いの注文を前場・後場の前に成り行きでいれると、通常は同価格で成立するため、クロス取引となるのです。
しかし、何らかの重大なニュースがあって、ストップ高かストップ安で張り付いてしまった場合は、買いか売りしか成立しないことがあり得ます。
これ以外に、最も大きなリスクとしては、クロス取引は利益が出ることが多いのですが、現物で優待株を買って投資する方が大きなリターンを得られることが多いため、機会損失のリスクがあります。
従い、普段は投資に使用しない余剰資金等をクロスに利用するであれば、良いと思います。
終わりに
クロス取引で、優待を取得すると得した気分になり、つい取得してしまいますが、クロス可能な銘柄を探し、優待と手数料を比較し、注文を出し、権利確定日の翌日以降に現渡をする作業は意外と時間をとられます。
必要な手間と時間を考えると、結局のところ、それほどお得ではないかもしれません。
クロス取引にかける時間が勿体なくなり、クロスしなくても十分な利益を出せる優待投資家に成長できるように日々努力を続けていきます。
*株式投資は自己責任でお願いします。
Best of Luck!