最近のコロナショックで、資産優待バリュー株のニッピ(7932)も株価を大きく下げています。
ニッピは、この半年の間に、含み益がたっぷりの東京と大阪に保有する不動産について、開示を行いました。
この不動産の処分と活用がカタリストになり、大きく株価を上げることに淡い期待をして、ニッピについて、まとめておきます。
ニッピの最近の適時開示
2019年10月1日には、大阪難波の土地を高級ホテル用に賃貸することを開示しました。
駐車場のままにしておくより、はるかに高額の賃料を得られるようになり、収益性が改善する見込みです。
開示後も、すぐには、株価は上がりませんでしたが、2020年1月にかけて、株価は上昇していきました。
前回の開示から半年後の2020年3月27日に、東京足立区の土地を売却することを開示しました。
長谷工コーポレーションに、約73億円で譲渡し、譲渡益が約53億円の見込みです。
唯一懸念しているのは、これまでは賃貸不動産として賃料を得ていたのがなくなってしまうと、毎年の利益がその分減ってしまう点です。
ニッピの土地含み益
2019年の有価証券報告書によると、賃貸等不動産の含み益が、約125億円あります。
2020年3月27日時点のニッピの株価は、2837円で、時価総額は約82億円です。
仮に上記不動産をすべて売却して、税金を30%支払ったとしても、利益が時価総額よりも多くなります。
時価総額よりも大きな不動産の含み益を有しているため、資産バリュー株の王道のような銘柄です。
ニッピの株主優待
ちなみに、ニッピの株主優待は下記の通りです。
本日の株価は3175円で、配当利回り:1.5%、PER:10、PBR:0.3 と指標的には割安な水準です。@kabu1000 かぶ1000さん保有銘柄であり、資産面(実質PBR)ではかなり割安です。
PBRの低い優待株は、下げ相場でも、株価が安定しています。 pic.twitter.com/ETzxXd0TNJ
— りはまか@優待株投資×億り人 (@Rihamaka) June 29, 2019
ニッピを「みきまるさん」と「かぶ1000さん」も保有
ニッピは、2019年のみきまるの主力株で、ブログでとてもうまくまとめられていて、ニッピについて知りたいことは、ほとんどすべて網羅されています。
かぶ1000さんも、最近のブログを拝見しても、ニッピを保有されています。
今のような暴落時でも、ニッピのような資産バリュー株は比較的安心して保有できます。
おわりに
通常時であれば、東京の土地売却がカタリストとなって、株価が大きく上げるのではないかと思いますが、このコロナショックの暴落時はどうなるのでしょうか。
受け取る土地の対価をどのように使うのか(特別配当、自社株買い、M&A等の投資?)を注視していきます。
2020年3月30日以降の、ニッピの値動きが楽しみです。
*株式投資は自己責任でお願いします。
Best of Luck!