株式投資において最も参照される指標としてPERがあります。
PER不要論もありますが、株式投資を確率論で考える場合に、株式投資で勝ち続ける確率を上げるためには、PERの参照や検討は必須です。
株式投資の確率論については下記の記事をご覧ください。
株式投資におけるPERの正体とは?
PERとは、Price Earnings Ratioの略で、株価収益率と訳されます。
PERを、ゆるく言うと、株の人気度だと言えます。
PERは下記の公式によって算定されます。
ポイント
PER = (株価) ÷ (一株利益)
このように、PERは「株価」と「利益」で構成されているため、利益面からの指標だと言われます。
言い換えると、PERは「株価」と「利益」の比率を数値で表しています。
上記式の両辺に(一株利益)をかけると、株価の算定式となります。
ポイント
株価 = PER × (一株利益)
子供の頃に習った方程式が、まさかここで役に立ちました。
Steave Jobs氏のいう「点と点が繋がった」瞬間です。
これこそが、株式投資で勝つための公式です。
株価が上がるためには、PERが上がる(人気が出る)か、一株当たりの利益が増えるしかないことを表しています。
当たり前のことを言っていますが、上がる株を探すためには、人気が出そうか、利益が増えそうな株を探せば良いことになります。
例えば、PER(人気)が一定であれば、一株当たりの利益が2倍、3倍と増えていく会社の株は、株価も2倍、3倍となっていきます。
また、増益が見込まれる会社の株は人気が出るため、PERも高くなっていくことがよくあります。
PERが低い(人気が出る前の)、増益が見込まれる株式を買っておけば、「PER×増益」で株価の上昇が期待できます。
具体的には、株式投資でどのようにPERを使うのか。
指標的に割安を言えるかどうかを判断するためには、何らかの基準が必要です。
例えば、2019年4月1日の日経平均株価は21,509円で、PER:12.52、PBR:1.13、配当利回り:2.18%です。
2019年5月14日の日経平均株価は21,067円で、PER:11.8、PBR:1.07、配当利回り:2.25%です。
5月14日の方がPERが低く、指標的には割安と言えそうです。
当然ですが、PERが低ければ、割安で必ず株価が上昇するわけではありません。
これまでの経験からすれば、それでもPERが低い株の方が、株価が上昇していく確率が一般的に高いです。
例えば、プレサンスコーポレーション(3254)の2019年5月14日の株価は、1358円で、会社予想PER:3.92、PBR:0.91、配当利回り:3.83%です。
2019年5月14日の不動産業(135社)の平均PERが12.8であるため、PERの観点からは、かなり割安です。
金利の上昇、消費税増税、人手不足による人件費高騰、建設材料費、インフレによる土地価格の上昇等、様々な事態によって株価が下がっていくことはありえます。
しかし、このようなPERが低い株は、PERが高すぎる株よりも、株価が上昇していく確率が高いと思います。
PERを検討するだけでも、PERや利益を全く検討しない場合と比較すると、株式投資で勝てる確率が上がります。
ポイント
PERを検討するだけでも、株式投資での勝率が上がる。
PER以外にも、PBR、配当利回り等様々な要素を検討して、総合的に検討することで、それぞれ少しずつ投資が成功する確率が上がります。
次回はPBRについて説明する予定です。
*どの株が短期的に上がるのか、下がるのかは誰にも分かりませんので、株式投資は自己責任でお願いします。
Best of Luck!