ライザップ(2928)の個人投資家向けの決算説明会が2019年6月12日に行われました
こらちから録画分が御覧頂けます。
有価証券報告書や決算短信はなかなか理解できないことがあります。
そこで、まずは決算説明会を視聴したり、決算説明資料が分かりやすいため、株式購入前に参照することをおすすめします。
以下で、今回の説明会の資料を抜粋しながら、若干の検討を加えてみます。
Contents
RIZAPの2019年3月期業績
2019年3月期は、構造改革として、様々なリストラ策を実行したため、営業赤字となりました。
若干無理なスピードで増収増益が続いていたため、このあたりでM&Aを凍結して、採算の良くない事業を売却したり、再建に注力するのは良いことだと思います。
株主優待関連費用に18.5億円を計上していますが、株主が10万人もいると相当な額になりますね。
業績が悪化している中で株主優待を改悪や廃止することなく続けている点や瀬戸社長が役員報酬を全額返上している点は評価できます。
RIZAPの2019年3月期は実は営業黒字?
2019年3月期の構造改革費用は、日本基準では特別損失に該当するため、日本の会計基準によると、2019年3月期も営業利益が出ています。
2018年3月期までは、国際会計基準で、M&Aにおいて、対象会社をその純資産額よりも安く購入したため、負ののれんがあり、それが営業利益として表れていたので、その逆のことが起こっています。
同じ事業内容・結果にもかかわらず、日本の会計基準と国際会計基準でこんなにも大きな差がでるのは興味深いですね。
RIZAPの上場子会社の状況
RIZAPには現在上場子会社が9社あります。
前期は、ジーンズメイト以外の8社が黒字で、2019年3月期は5社が黒字です。
この中では、MRKとHAPiNSが期待できそうです。
ワンダーコーポレーションの業態転換がうまくいけば、大化けするかもしれないため、RIZAPの再建手腕が楽しみです。
堀田丸正は苦しい感じがしますが、構造改革で処分しなかったので、再建が見込めるとRIZAPが判断したのでしょう。
ここも再建がとても楽しみです。
RIZAPの上場子会社の再建状況
RIZAPは赤字会社や業績低迷会社を多数買収し、再建してきました。
確かに、買収後数年で再建できた会社が多くみられます。
2020年3月期は意外にも、ワンダーコーポレーションが稼ぎ頭のようです。
ワンダーコーポレーションが、CDやDVDのレンタルや販売から、体験型の物販事業に転換して、業績改善を図っている改革が凄いですね。
RIZAPの事業の進化・深化の方向性
美容・ダイエットのRIZAPから健康・ヘルスケアのRIZAPへ進化を図るのは、方向として、期待できますね。
RIZAPで糖尿病も克服できる?
余命6か月と宣告されていた森永卓郎氏がRIZAPで糖尿病を克服できたのはインパクトがありますね。
今後は医師と連携して、健康事業を深化していくのは期待できます。
RIZAP経済圏の構築
ビッグデータを得て、金融事業にも進出し、RIZAP経済圏を構築できるのであれば、事業が爆発的に発展しそうです。
ビジョンとしては素晴らしいと思いますが、具体的な目途はこれからです。
RIZAPの2020年3月期の業績予想
2020年3月期は、営業利益32億円を予想しています。
利益面からは、予想PERが高く、今の株価水準でも買えません。
RIZAPの株主優待は7000商品以上を選択できる
業績が苦しいなかでも、株主優待の維持・拡充しています。
優待利回りも高水準であり、株主優待狙いで1単元であれば、十分に買える水準です。
2021年3月期以降の業績次第では、株価はまた大きく上昇する可能性があります。
2020年3月期の計画利益水準からは買えないが、株主優待目的や2021年3月以降の復活を予想できる投資家にはRIZAP株は買える。
株式投資は自己責任でお願いします。
Best of Luck!