株式を買うのは簡単ですが、売り時を判断するのは本当に難しいですね。
私も今でも、売り時に関しては失敗ばかりです。
それでも、失敗を繰り返して、少しずつ改善しています。
そこで、今日は、株式の売り時について、説明します。
株式の売り時の一般論
株式を買うタイミングや銘柄は、投資法によって、異なります。
デイトレやスイングトレードでの買うタイミングは、中長期投資の買うタイミングと異なります。
成長株投資とバリュー株投資では、将来の成長を見込んで買うのか、現在の企業価値が安いので、購入するのかという点で異なります。
買う理由が異なれば、売る理由も異なることになるため、すべての投資法に共通する画一の売り時はありません。
そうだとしても、それぞれの投資法で買う時には、その株が上がると思って買っているはずなので、その株がどのくらい上がることを見込んでいるのかを事前に考えることが重要となります。
買う時に考えたゴール(株価の到達点)や買った理由や前提が崩れてしまった場合が、売り時だと言えます。
優待株投資であれば、株主優待が魅力的であったために、購入した株は、優待が廃止になった時点で、私は基本的に売却することにしています。
株式の売り時を具体例で検討する
例えば、ソフトバンクグループ(9984)の株式が割安であると考えて本日購入するとした場合、どのような場合が売り時なのでしょうか。
資産バリューを前提
資産バリュー株として買う場合は、現在の実質PBRが0.5未満であるため、実質PBRが1になったら、fair value(妥当な株価)とみなして、売却することが考えられます。
現在の株価が約5,000円に対して、株主価値は約10,000円のため、株価が2倍になった時が売り時ということになります。
成長株を前提
前提がうまくいく場合
成長株として買う場合は、現在の株主価値(純資産)が22兆円として、これが今後年20%で増加していくと、20年後には843兆円となります。
また、現在の時価総額が11兆円で、20年後には株価と株主価値が一致する仮定とすれば、株価が現在の77倍の383,000円位になる場合に売ることが考えられます。
前提がうまくいかない場合
ソフトバンクグループは創業以来、年率約40%で株主価値(純資産)が増加しており、今後もそのような成長が継続すると予想して、成長株として買う場合は、成長性が鈍化した場合(例えば、株主価値の増加率が年10%程度に減少した場合)やソフトバンクビジョンファンドの投資先が次々に破綻するような場合が、売り時だと考えられます。
株の売り時のまとめ
上記の通り、株式に画一的な売り時はありません。
買う理由を前提として、どうなったら、売るのかを事前に考えておいて、買ったときの前提が成就したり、崩壊した場合が基本的な売り時になります。
いろいろなブログや投資本でも、偉大な投資家でさえ、悩みながら売り時を今でも考えられているので、毎回試して、少しずつ改善していくしかありませんね。
*株式投資は自己責任でお願いします。
Best of Luck!