ソフトバンクグループ(9984)の直近の決算によると、ソフトバンクビジョンファンド(SVF)がソフトバンクグループの利益の半分以上を稼ぎだしました。
SVFの投資先選定の方針としては、①AIに特化、②ユニコーン(企業価値が10億ドル以上と評価される未上場のベンチャー企業)投資、③シナジーの創出、だそうです。
①AI企業は、AIを活用して圧倒的に高い生産性あげるので、著しい成長が期待でき、②時価総額が1000億円を超えているので、ある程度成功済みで、事業が失敗するリスクも低く、③投資先同士がシナジーを上げて、さらに成長していくという、ローリスク・ハイリターンモデルになっています。
さすが、孫正義さんという感じです。
孫正義さんは、今後10年位で世界で最も成功した投資家になる可能性があり、今後が楽しみです。
SVFの投資先を分析すると、生産性の圧倒的に高い、幸せな人が増えている未来が少し見えそうなので、投資先を紹介したいと思います。
SVFの投資先は80社を超えているので、今回は自動車関連について、まとめてみます。
配車アプリ
Uber(米)、滴滴出行<Didi Chuxing>(中国)、Grab(東南アジア)、Ola(インド)にSVFは出資しています。
Uberが先駆けで、残りの会社がUberを真似したので、ほぼ同じアプリです。
なぜか、2019年7月5日時点で、SVFの公式HPのポートフォリオにOlaが上がっていません。
先日、Uberが上場して、SVFもかなりの評価益が上がり、株式を売却して、投資を回収する道もできました。
Uber Eatsは、ドローンでの配送サービスを検討・開発を進めています。
現在は、開発費や配送する人の人件費で赤字ですが、ドローンや自動運転が実用化すると、一気に費用が下がり、莫大な利益が生み出されます。
Uberは、都市部での無人のシェアリング電気ヘリコプター輸送サービスの開発も進めています。
これもワクワク感が止まらない未来です。
日本でのDiDiの体験記は下記をご参照ください。
カーシェアリング
SVFは、ゲッタラウンド(Getaround)にも投資しています。
自動車の所有者が、車庫や駐車場に眠っている車を、借りたい人にレンタルするサービスを提供しています。
所有者はデバイスを車内に設置するだけで、簡単にレンタル料を得られ、借主はレンタカー会社に行かずに、近所から手軽にキーなしで、スマートフォンで車を見つけて、開錠して、借りることができます。
ゲッタラウンドは、欧州最大のカーシェアリング会社Drivyを3億ドルで買収したと2019年4月に発表しました。
自動運転
出典:https://nuro.ai/product
SVFは、自動運転を開発しているNuroにも出資しています。
食料品や雑貨等のデリバリー専用の小型自動運転車両の開発に特化しています。
このような動画が観ると、技術的には既に自動運転が実用化できていることが分かります。
日本も早く法律を改正して、一日も早く公道での自動運転を適法化し、交通事故がこの世の中からなくなると良いなと思います。
上記三業種の会社だけでも、配車アプリで、カーシェア用の自動車を呼んで、人も物も自動運転で運ぶ未来が実現できそうです。
SVFの投資方針のAIを活用した企業同士で、確かにシナジーも出そうです。
自動車関連だけでも、他にもまだたくさん投資先がありますが、その紹介は次回に続きます。
*どの株が短期的に上がるのか、下がるのかは誰にも分かりませんので、株式投資は自己責任でお願いします。
Best of Luck!