前二回の記事で、ソフトバンクグループ(9984)のソフトバンクビジョンファンド(SVF)の自動車関連の投資先の一部を紹介しました。
今日はその続きで、生産性の圧倒的に高い、幸せな人が増えている未来が垣間見れる、自動車関連の投資先第三弾をを紹介します。
オンライン自動車販売プラットフォーム
SVFは、Auto 1 Group(アウトアインスグループ)に出資しています。
会社名のカタカナ表記から分かる通り、ドイツの会社(本社:ベルリン)です。
Auto1は、2012年に創業したオンライン中古自動車ディーラーです。
30か国以上で事業を展開しており、2018年は2900億ユーロ(対前年32%増)の売り上げがありました。
2018年1月15日の同社のプレスリリースによると、SVFは4.6億ユーロ(約623億円)を出資しました。
中国の中古自動車販売プラットフォーム
SVFは、瓜子(Guazi)に出資しています。
世界時価総額のトップ10の一つであるテンセントも瓜子に出資しています。
出典:2019年3月期ソフトバンクグループ決算説明資料
瓜子(Guazi)は、AIを活用して、中国において、中古自動車販売アプリで圧倒的な一位です。
出典:2019年3月期ソフトバンクグループ決算説明資料
中間業者が入らないため、買主にも、売り主にも、時間的・金銭的に大きなメリットがあります。
出典:2019年3月期ソフトバンクグループ決算説明資料
アプリから得たビッグデータをAIで分析して、ダイナミックプライシングを含めて、高い生産性を上げています。
上記動画は中国語ですが、瓜子の中古車販売アプリ(C to C)サービスの参考になります。
駐車場管理プラットフォーム
SVFは、パークジョッキー(ParkJockey)にも投資しています。
パークジョッキーは、駐車場管理におけるソフトとハードの技術を一体として、提供する会社です。
特に、球場などのイベントの駐車場で、生産性をかなり上げています。
動画はLAでのイベントで、パークジョッキーのサービスを利用しているところが紹介されています。
完全自動運転で、シェアリングエコノミーが進展すると、駐車場はほぼ不要になりそうですが、自動運転やライドシェアに関する他の投資先とのシナジーが気になるところです。
自動車リース
SVFは、フェア(Fair)にも出資しています。
フェアは、スマートフォンのアプリのみで完結する、自動車のリースサービスを提供しています。
2018年に、フェアはUberの赤字だった自動車リース部門を買収し、再建に成功しています。
フェアは、アプリ利用者の購買行動に関するビッグデータを入手して、AIを利用して、活用して、高い生産性を上げています。
Uberのドライバー向けの自動車リース事業も順調なため、今後、DiDi、Grab、Olaのドライバー向けにも事業を拡大していければ、さらに大きく成長できる可能性がありそうです。
また、一般の顧客向けにも、自己所有からシェアという時代の流れにも沿っているため、この点でも成長の余地があります。
今回でやっと自動車関連の投資先が終わりましたが、それ以外の分野もありますので、また次回以降に続きます。
*どの株が短期的に上がるのか、下がるのかは誰にも分かりませんので、株式投資は自己責任でお願いします。
Best of Luck!