2019年7月18日に、ソフトバンクワールド(SoftBank World)2019が開催されました。
Grab(東南アジアの配車プラットフォーマー)、OYO(インドの世界二番目のホテルチェーン)、Paytm(インドの電子決済及び電子商取引企業)、Plenty(アメリカの屋内農業企業)の4社が、その事業を講演しました。
今日はその中から、OYO(オヨ)について紹介します。
OYO(オヨ):世界第一位のホテルチェーンへ
出典:2019年7月18日ソフトバンクワールド基調講演
SVF(出資時点ではソフトバンク)は、Oyo Rooms(オヨ・ルームス)に2015年8月に約110億円を出資しました。
OYOは、2013年5月に創業されたインドの会社で、Aiを駆使する格安ホテルのプラットフォーマーです。
現在は、提供する部屋数で、世界第二位のホテルチェーンですが、あと数か月で、世界一になる見込みです。
毎日3,000室、毎月では90,000室の客室が増えていっています。
既にヒルトンやインターコンチネンタルグループを超えています。
OYOの対象と市場
出典:2019年7月18日ソフトバンクワールド基調講演
大手ホテルチェーンが対象としていない、部屋数が150以下の小規模なホテルをOYOは対象としています。
大手ホテルチェーンと比較すると、ブランド力がない小規模ホテルの稼働率は低く、まだまだOYOが対象とするホテルは市場にたくさんあります。
OYOは膨大なデータをAIを使って推論
出典:出典:2019年7月18日ソフトバンクワールド基調講演
通常のホテルチェーンは、ホテル新規開発に6か月~12か月かかるが、OYOは、膨大なデータとAIを使って、分析して、5日以内に決断を出します。
データとAIを使って、ホテルの内装を変えることで、稼働率を2倍以上に上げています。
写真のホテルは米国のダラスのホテルであるが、内装を変えて、明るくしたら、稼働率が3倍になって、その後も好調を維持しています。
ホテル管理アプリも提供しており、清掃担当者の生産性も2.5倍上がった例もあります。
生産性の高い清掃担当者は、今までよりも多い報酬を得ることができるようになりました。
OYOのアルゴリズム
出典:2019年7月18日ソフトバンクワールド基調講演
膨大なデータとAIを駆使して、1秒あたり730のホテルの価格を最適化しています。
毎日、5,000万件の価格改定をしています。
OYOのビジョン
出典:2019年7月18日ソフトバンクワールド基調講演
OYOのビジョンは、世界一のホテルチェーンになるだけでなく、世界の32億人の中間所得層に、better living space(より良い生活空間)を提供することです。
OYOの今後がとても楽しみです。
*株式投資は自己責任でお願いします。