お金持ちを目指すのであれば、お金持ちとはどういう人や状況をいうのかを理解する必要があります。
自分がどのような「お金持ち」を目指すのかが分かれば、目標達成に向けたステップの計画も立てやすくなります。
ステレオタイプの富裕層
富裕層データ
出典:2018年12月18日野村総合研究所News Release
野村総合研究所の調査によると、純金融資産を1億円以上保有している世帯を富裕層としています。
この調査によると118万世帯が富裕層に該当するため、日本の約50世帯に1世帯は富裕層だということになります。
私が知る限り富裕層は、必要だと思う特定のことにはお金をかけますが、不要なところには徹底してお金を使わないため、一見すると富裕層とは気づかれにくい富裕層もたくさんいるため、かなり正確なデータではないかと思います。
データの通り約2%の世帯が富裕層であるとすれば、何もせずに楽に富裕層になれる理由はありませんが、ファイナンシャルリテラシーを身につけて、生産性の高い方法(例:優待株投資)で相応の努力をすれば、富裕層の仲間入りをすることは可能だと思います。
富裕層はお金をたくさん持っている人?
それでは、たくさん(1億円)の純金融資産を保有さえしていれば、富裕層と言えるのでしょうか。
野村総合研究所の定義に従えば、高収入の芸能人、スポーツ選手、宝くじに当たった人、親から財産を相続した人等も富裕層に含まれることになります。
上記と同様に世間では、富裕層は「お金をたくさん持っている人」と考える人がたくさんいるようですが、私は必ずしもそうではないと思っています。
本当の富裕層・お金持ち
「金持ち父さん・貧乏父さん」のRobert Kiyosaki氏は下記のように述べています。
Wealth is a person's ability to survive so many number of days forward - or if I stopped working today, how long could I survive?
金持ちとは仕事を辞めて何日間も生き残れる能力である。
The passive income from our business and assets is greater than our expenses.
不労所得が生活費を超える(状態がお金持ちである。)
It covers all our expenses from cash flow each month without us working.
働かなくても不労所得によるキャッシュで生活費が払える(状態がお金持ちである。)
たくさんお金を持っていても、入ったお金をほとんど使ってしまって不労所得を得られなければ、収入が少ない人と実質は変わらないため、このような考え方が合理的だと思います。
お金持ち=「不労所得>生活費」の状態
優待株投資での富裕層の算定例
「不労所得>生活費」の状態がお金持ちであると仮定した場合、生活費が月10万円(120万円/年)の人はいくら分の優待株を持っていれば富裕層と言えるでしょうか。
仮に配当が2%で、株主優待の利回りが3%だとすると優待株の5%を毎年得られることになります。
24百万円(120万円÷0.05)を優待株に投資すれば、毎月10万を得ることができ、理論上生活費を賄えることになります。
仮に1億円を優待株に投資していれば、毎年5百万円(月40万円強)の配当と優待を得ることができますので、多くの人はそれだけで生活していくことができます。
なお、上記は源泉徴収税、キャピタルゲイン、配当の変動等の細かいことは一切無視して、ゆるく計算していますので、必ずしも正確ではないかもしれません。
ココがポイント
ざっくりと計算して富裕層(不労所得>生活費)やそのイメージを掴むことが重要